給水に関するトラブルと対策~水槽内に異物が入ったとき~

マンションの給水方式には、おもに3つの方式があります。

①高置水槽方式
②加圧ポンプ直送方式
③水道直結増圧ポンプ方式

そして、いずれの給水方式も
水道本管の水圧では建物内の全戸に必要な供給ができないため用いられているものです。
マンションの水源となる貯水槽には、「受水槽」と「高置水槽」があり
ガラス繊維強化プラスチック(FRP)や、ステンレス鋼板、耐食被覆鋼板などで作られています。


ごく小容量の貯水槽を除いて、内部には間仕切りで2槽に区切られていて
定期的な清掃・消毒をするときに、片方ずつ作業することで
断水を回避するように設計されています。


また、貯水槽は、災害時の非常用水源としても重要な役割を持っていて
地震で配管が損傷した場合にも、水槽の中の水が流れ出ないように
なかには地震を感知して弁を遮断するような装置もあります。


このように、貯水槽はマンションの大切な水源ですので
外部から異物が侵入して汚染されたり、水質が悪くならないように
次のような対策がとても重要となります。


①点検用のマンホールは、簡単に解放できないように施錠する。

②内部の水があふれ出るオーバフロー管は、排水管に直接つながずに
 空間を開けて排水管に放流する仕組み(間接排水)で汚染を防止する。

③太陽光が水槽内部に浸透すると、藻類が発生しやすいので
 屋外に設置する樹脂製の貯水槽は、太陽光が浸透しない材質とする。

④外部から目視点検できるように、水槽の上下、周囲には点検用のスペースを設ける。


異物が侵入するケースはゼロではありません。
屋上にある高置水槽内に鳥の羽根などの異物が入ってしまうこともあります。
マンホールの施錠や、防虫網の取り付け、壁の開口部の侵入除けネットなど
整備と点検が非常に大切です。

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